世界一周⑥ JALファーストクラス

夢だったファーストクラス

私がファーストクラスの存在を初めて知ったのは、高校生くらいのときでした。
そのきっかけは、エコノミークラスから降りる際に目にしてしまった、あの憧れの空間。

幅広い座席に、フカフカそうなブランケット、さらにはスリッパまで完備された豪華なシート…。
その時から「いつかあの席に座りたい」と密かに夢見ていました。
その後、世界一周航空券にファーストクラスが含まれていることを知り、挑戦したい気持ちは高まるばかり。
しかし、時間やお金、タイミングが合わず、何十年もの月日が流れてしまいました。

そしてついに、やっとこの日を迎えることが出来ました!!!

搭乗ゲートを通り、いつもなら右へ進むところを、この日は鼻息荒く左へ進みます。

ファーストクラス専用のエリアに一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは、座席ひとつに窓が3つ分も確保されたゆったりした空間。
そして、重厚感たっぷりのシートが私を迎えてくれました。

座席に腰を下ろす前に、思わず周囲をきょろきょろ見回してしまうほど、全てが新鮮。
ここは本当に飛行機の中?と疑いたくなるような快適さと広さに圧倒されました。

座席に置かれていたのは、ゼロハリバートンのポーチやアメニティキット、さらには高級スキンケアブランド・クレドポーボーテのマスクまで!この一つひとつが、まさに「特別な空間」にふさわしいアイテムたちです。

正直、初めてのファーストクラスに興奮していた私は、座席の写真やアメニティの写真を撮りまくっていました。
その様子を察してか、座席についてからキャビンアテンダントの方々が次々に挨拶に来てくださり、なんだか恥ずかしくも嬉しいひとときでした。

座席について改めて感動したのは、その機能性の高さ。
シートにはなんとマッサージ機能までついていました!
これにはさすがに驚き。
飛行機に乗りながら体をほぐせるなんて、エコノミーでは想像もできなかったことです。

シートを倒してみると、フルフラットになるのはもちろん、座席の幅も広いため、窮屈さを感じることは一切ありません。
そして、足元に目をやると、前方にあるオットマンが遠すぎて足が全く届かない(笑)
普段の飛行機では足元が窮屈なのが当たり前だったので、この広々とした空間に感動するばかりです。

座席に座りながら改めて感じたのは、これまでの人生で積み重ねてきた努力やタイミングが、この特別な瞬間を迎えるための準備だったのかもしれないということ。
初めて体験するファーストクラスは、ただの移動手段ではなく、一生忘れられない思い出になる予感がしました。
この先、どんなサービスや体験が待っているのか、期待感が高まるばかりです。
搭乗前のワクワクと緊張が混じり合った気持ちも、すでに遠い過去のように感じられるほど、すぐにこの空間に夢中になっていました。

ファーストクラスの存在を知ったあの日からずっと、心の片隅にあり続けた夢。
それが、こうして現実となる瞬間を迎えられたのは、本当に感慨深いことです。
これから始まるフライトでどんな特別な体験が待っているのか、すでに胸が高鳴るばかりです。

人生で一度きりかもしれないこの贅沢な時間を存分に楽しむために、目の前の景色やサービスのすべてをしっかりと心に刻んでいきたいと思います。
この日を迎えられた幸せを胸に、いよいよ空の旅が始まります!


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